議会あいさつ

平成17年第5回相馬市議会9月定例会

2005-09-05

平成17年第5回相馬市議会9月定例会 市長あいさつ(要旨)

本日、平成17年第5回相馬市議会9月定例会を招集いたしましたところ、議員各位には全員の御出席をいただきましたことに御礼を申し上げます。
ここに諸議案の提案に先立ち、その後の市政の経過等について御説明申し上げ、議員各位の御理解と御協力をいただきたいと存じます。

◆(宮城県沖を震源とする地震について)
はじめに、去る8月16日午前11時46分頃発生したマグニチュード7.2の宮城県沖を震源とする地震について申し上げます。
当市においては、最大震度5強を観測し、市民の安全確保と被害状況を調査するため、速やかに災害対策本部を設置するとともに、津波発生による二次災害を回避するため、防災無線にて海岸地域一体に地震発生のお知らせと避難の呼びかけを行いました。さらに、病院や福祉施設等に入所している傷病者や障害のある方などの「災害弱者」といわれる方々の安否調査を行うとともに、相馬市消防団や相馬消防署などの関係機関の御協力をいただき、市内一円の状況把握に努めたところ、松川浦漁港原釜地区での液状化現象をはじめ、松川地区の水産加工業者からの重油流出、また、家屋の屋根瓦落下168件、外壁損傷5件、窓ガラス等の破損13件、浄化槽陥没1件、法面崩落1件など合計192件の被害の発生を確認いたしました。
加えて、公共施設において11の施設の天井が崩落等の被害を受けていることを確認しました。その中でも被害のひどかったスポーツアリーナそうま、市民会館大ホールについては使用中止、教育文化センター博物館については、臨時休館の措置をしたところであります。
市民生活にとりまして、施設の利用再開は急務でありますので、早急に被害調査と修繕等を行なった結果、スポーツアリーナそうまについては、使用の安全確認を完了し、8月23日から使用を再開いたしておりますが、市民会館大ホールについては遅くとも12月中に、教育文化センター博物館についても早急に利用再開ができるよう十分に努力して参りたいと考えております。
なお、これらに要する経費の補正予算を本議会の会期中に追加提案するべく現在作業中ですので、よろしくお願い申し上げます。

『地域の安全は地域で守る』という方針のもと、市民の防災意識の向上を図り、引き続き自主防災組織との連携と協力体制の構築に努めておりますが、このたびの被害を教訓に踏まえ、木造住宅の耐震性をチェックするための「簡易耐震診断表」を新たに作成し、市内全戸に配付いたしました。診断表にもとづき、市民から相談を寄せられたケースについては、適切なアドバイスをして参る考えであります。また、去る8月29日から3日間にわたり、今後、予期されている大地震に備え、全庁あげて市内全域の避難路の安全確認現地調査を実施いたしましたので御報告申し上げます。

◆(台風11号について)
次に、去る8月25日から26日にかけて、福島県沖を通過した台風11号の被害状況について申し上げます。
当日は、大雨洪水警報の発令と同時に事前配備体制を敷き、消防団、消防署など関係機関の連携のもと、十分な警戒のもと台風の状況を注視いたしました。
この台風11号により、市道においては中野字寺前地区の冠水、玉野字副霊山地区ほか13ケ所で路面洗掘、石上字仲蛯沢地内ほか2ケ所で法面崩落等があり、被害額が約156万円でありました。
また、林道においては、北ノ入・横川線ほか十路線で路面洗掘が発生するなど約244万円の被害があり、市道と合わせた被害総額は合計約400万円となっておりますが、被害の一日も早い復旧に向け、予備費を充当し対応いたしましたので、御報告申し上げます。

◆(相馬市防災訓練について)
次に、昨日実施した相馬市防災訓練について申し上げます。
第5回目となる本年は、八幡地区を会場に地域住民の皆様をはじめ、23の関係機関・団体から合わせて約1,000名の参加を得て実施いたしました。
「震度6弱」の地震発生による家屋の倒壊等を想定し、避難誘導訓練、救出訓練、初期消火訓練、また、陸上自衛隊福島駐屯地からの協力による緊急輸送訓練、自衛隊炊飯車を使っての炊き出し訓練など本番さながらに展開し、安全で安心して暮らせるまちづくりを目指し、防災意識の周知徹底と高揚を図りながら初期の目的を十分に達成することができました。
御協力をいただきました関係機関・団体に対しまして、心から感謝を申し上げ、ここに御報告いたします。

◆(市有地の処分について)
続いて、市有地の処分について申し上げます。
既に、相馬中核工業団地東地区に工場用地を取得しているエム・セテック社から、同社事業を推進するため、研究施設、宿泊施設建設の目的で、広い敷地取得を要請されておりましたが、エム・セテック社より、本市が昨年12月に財団法人福島県農業振興公社から取得していた用地の取得をもとめられ、協議した結果、今田及び坪田地区の約60ヘクタールの土地の売買について合意を得たため、土地の処分について本議会に御提案するものであります。

◆(おひさまファミリー・サポート事業について)
続いて、高齢者による地域子ども預かり事業「おひさまファミリー・サポート事業」について申し上げます。
本事業は、老人クラブの会員などに地域の子育て支援に参画する機会を提供し、豊富な知識と経験を持つ高齢者の生きがいづくりを図るとともに、安心して楽しく子育てができ、かつ子どもが様々な年齢の人々に接することで心豊かに育つ環境づくりを図るため実施するものであります。
現在、福島県・福島県老人クラブ連合会・相馬市老人クラブ連合会と連携して開設の準備を進めており、平成18年1月のサービス開始を目指し、今月12日から育児の援助を提供する方や育児の援助を希望する方を募集いたしますので、御報告申し上げます。

◆(国勢調査について)
続いて、本年10月1日を期日に、全国一斉に行なわれる国勢調査について申し上げます。
今回は、調査区268ヶ所に対して235名の調査員を任命し、調査員に対する説明会を今月17日までに完了し、9月23日から各世帯に対し、調査票を配付いたします。
本事業は、国勢調査によって得られる資料に基づき地方交付税が算定されるなど財源確保の観点からも重要な調査であり、市といたしましても万全を期して参りたいと考えております。

◆(決算関係について)
続いて、決算関係について申し上げます。
平成16年度決算書については、平成16年4月から導入した「財務会計システム」による財務会計事務の効率化・迅速化により、関係各課での作成作業等に要する時間が大幅に短縮できたことから、去る7月11日に監査委員の審査に付し、8月17日に監査委員の審査意見書が提出されました。
つきましては、平成16年度の各会計に関する決算認定について、本議会の認定を求めるものであります。

◆(光陽地区造成事業について)
続いて、光陽地区造成事業について申し上げます。
去る6月6日付で県より産業廃棄物処分業の許可を取得し、6月27日より石炭灰の埋立てを開始し、8月末現在の埋立て量は約18,500トンとなっておりますので御報告申し上げます。
今後も、自然環境の保全並びに有効な土地利用を図るため、安全を第一に適切な管理運営のもと造成事業を実施して参りたいと考えております。

◆(高速道路関係について)
続いて、高速道路関係について申し上げます。
常磐自動車道相馬市北地区約7キロメートルにつきましては、去る6月17日、相馬インターチェンジ以北では初の工事となる羽黒地区附帯工工事が発注され、初野字羽黒地内と黒木字宿仙木地内にカルバートボックス2基の設置と、初野字羽黒地内の残土を黒木字宿仙木地内の本線に約7万立方メートルに上る盛土工事を行うもので、工期は平成17年6月18日から平成18年10月10日までの約1年6ケ月を見込んでおります。
なお、8月末の用地買収率は面積比で約76パーセントとなっておりますので御報告申し上げます。

◆(農政関係について)
続いて、農政関係について申し上げます。
水稲の生育状況につきましては、順調に生育が進んでいる状況から平年作となっており、県農業試験場相馬支場の予想では「ひとめぼれ」が今月20日頃、「コシヒカリ」は来月上旬頃が刈取適期となっております。また、水稲作柄につきましても、平年並みと見込まれております。
一方、果樹のうち日本梨については、梅雨時期の降水が少なかったことにより、例年より幾分小玉傾向にあるものの、本年は、糖度が高く、高品質の梨の生産を見ております。

次に、農業用かんがい排水事業として進められている「県営かんがい排水事業相馬第二地区」に関するトンネル内部変形問題につきましては、仲野岐阜大学教授を委員長とする変形調査検討委員会において、現在まで2回の現地調査と検討会議を開催し、原因究明に鋭意取り組んでいるところであります。

◆(観光物産関係について)
続いて、観光物産行政について申し上げます。
7月23日から3日間にわたり開催された相馬野馬追では、相馬家第33代当主相馬和胤公の御次男陽胤君を総大将に、我が宇多郷騎馬49騎は勇壮に威風堂々の出陣を果たし、戦国絵巻が繰り広げられました。
また、7月23日には道の駅そうま体験実習館において、「相馬野馬追の日イベント」を開催し、「野馬追指旗展示会」や「木馬の乗馬体験」「陣羽織試着体験」を実施し、さらに、「磯部風ホッキご飯無料サービス」では市民をはじめ多くの来場者の皆様に相馬の海の味を堪能していただくことができました。

なお、今年の夏の観光客数を御報告いたしますと、遅い梅雨明けにも関わらず海水浴客が約42,000人、潮干狩りには約26,000人の来場者を見ております。

◆(学校教育関係について)
続いて、教育関係について申し上げます。
はじめに、学校教育について申し上げます。
児童生徒の学力向上を大きなねらいとして、教職員の授業力や資質の向上を目指し、昨年8月に設置した相馬市教育研究実践センターの活動状況につきましては、学習指導法研修会、講師研修会、コンピュータ実技講習会、中堅教員研修会など新たな研修会を企画し、また、不登校児童生徒を解消するための適応指導教室においては、教職員のほか家庭児童相談員や保護者の方々を対象とした教育相談会等を開催するなど、各学校をはじめ家庭や関係機関と連携を密にしながら、個に応じたきめ細やかな研修会等を行なうなど積極的な活動を展開しております。

次に、昨年度から実施しております英語指導支援事業につきましては、本年度は市単独事業として3名の英語教育支援員を配置し、英語での日常の挨拶や英語の絵本を使った読み聞かせなど、小学4年生以上を対象に週1時間から2時間程度、英語に親しむ活動を実施いたしております。
また、児童生徒の語学力の向上を図るため、今年度から英語指導助手を1名増員し、2名配置したことで、中学校の英語教師と英語指導助手とのチームティーチングによる授業時数が大幅に増加するとともに、小学校や幼稚園への派遣の機会が増えたことで幼児期から英語に親しめる環境が整うなど、今後とも教育環境の充実を図って参りたいと考えております。

次に、夏休みを活用したサマーショートスクールにつきましては、中学生が指導者となって、母校の小学生の学習を支援するもので、各中学校の協力を得ながら各小学校等において順次実施され、参加児童生徒数も昨年と比べ大きく伸びております。
同じ地域に在住する児童生徒であるため安心感も加わるなど、共に学び合う中で心の交流も図られることから、地域コミュニティの醸成にも寄与するものと考えております。

なお、平成16年度から2カ年継続事業として進めている向陽中学校屋内運動場改築事業につきましては、旧体育館の解体工事を含め8月末に竣工し、来る9月21日に校舎と屋内運動場を併せた落成式を執り行う予定でありますので御報告申し上げます。

◆(生涯学習関係について)
続いて、生涯学習関係について申し上げます。
はじめに、姉妹都市交流について申し上げます。
今年で23回目となります豊頃・大樹両町との少年親善交流事業では、7月30日から8月1日までの2泊3日の日程で、総勢47名の使節団が両町を訪問し、北海道の大自然の中で、砂金掘りや乳牛の乳搾りなどの有意義な体験学習を通じ、さらにホームステイでは、家族の一員として温かく迎えていただくなど親善交流を深めて参りました。
一方、流山市との交流につきましては、少年スポーツ交流として、野球チーム65名が来相、サッカー195名、剣道30名が流山市を訪問するなど、それぞれ親善試合を行い友好と親善を深めて参りました。
なお、流山市との文化交流といたしまして、流山市民によるサロンコンサート、俳句交流、社交ダンス交流等を実施する予定でありますので併せて御報告申し上げます。

次に、「少年の主張相馬大会」について申し上げます。
今年で27回目の少年の主張相馬大会を、去る7月7日に市民会館大ホールにおいて開催いたしました。
市内中学校の学年ごとの代表15名が福祉をはじめとした身近な問題をテーマに堂々と意見を発表し、最優秀賞には「命のバトン」を発表した向陽中3年の反畑紫穂さんが選ばれました。また、来る9月14日、本市を会場として開催されます県大会での本市代表は、反畑紫穂さんと中村一中2年の目黒麻那さんの2名が出場いたしますので御報告申し上げます。

次に、郷土文化学習の支援について申し上げます。
去る8月4日、相馬郷土研究会では、東北学院大学岩本由輝教授を講師に迎え、「吉田屋源兵衛覚日記」をテキストに、「吉田屋日記を読む会」を開催し、市民約30人の方々が商人の目から見た相馬の歴史を学びました。
この日記は、相馬藩の御用商人である吉田屋源兵衛が、幕末から明治維新にかけて、驚くほど緻密な情報収集と多角的な経営を行っていた実態など、商人の側から詳細に記録したものであります。
今後は、毎月第1木曜日に講座が開催される予定ですが、多くの市民が、相馬の歴史に触れるよい機会であり、郷土文化学習の観点からもこれを支援して参りたいと考えております。

◆(スポーツ振興関係について)
次に、スポーツ振興関係について申し上げます。
去る6月5日、スポーツアリーナそうまをスタート・ゴールとし、約8キローメートルにおよぶ「市民歩け歩け大会」を開催いたしました。
26回目を迎える本年は、自然とふれあい、健康な体と心を養うことを目的に、体育指導委員の御協力をいただきながら、総勢187名の市民参加のもと実施したもので、終了後は、抽選会やとん汁を振舞うなど親睦と地域の絆を深めていただきました。
さらに、同日、市コミュニティセンターにおいて福島県ウォーキング協会の講師2名を招き健康ウォーキング教室を開催し、総勢53名の市民の参加をいただき、体力維持とウォーキングの有効性や正しい歩き方について理解を深めていただきました。

次に、第12回相馬市長杯市内小学校ソフトボール大会について申し上げます。
去る7月17日、相馬東グラウンドにおいて市内小学校4年生から6年生の17チーム、総勢209名の参加を得て開催した今大会は、「NPO法人オール相馬軍ソフトボール倶楽部」からの技術指導を受けたチームによる交流試合となりました。
今後も、ソフトボール競技を通じて、スポーツのさらなる振興と子供たちの健全育成に寄与して参りたいと考えております。

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