議会あいさつ

平成16年第4回相馬市議会12月定例会

2004-12-06

本日、平成16年 第4回相馬市議会12月定例会を招集いたしましたところ、議員各位には御多忙中にもかかわらず御出席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
ここに諸議案の御提案に先立ちまして、その後の市政の経過等について御報告申し上げ、議員各位の御理解と御協力をいただきたく、申し述べさせていただきます。

初めに、新潟県中越地震について申し上げます。
去る10月23日に発生しました新潟県中越地震では、11月29日現在、死者40人、負傷者2,977人を数え、倒壊家屋が全壊2,623棟、半壊等が約83,000棟に拡大するなど、自然災害の恐ろしさをと見せつけられました。ここに、不幸にして亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災者に対しまして心からお見舞い申し上げる次第であります。 今回の地震では、最大震度7をふくめ、震度6強を3回記録するなど、内陸部で起きた直下型大地震で、地震発生後 時間が経つにつれて 被害が拡大し、小千谷市、山古志村などでは、土砂災害や道路崩落等により、ライフラインが寸断され、壊滅的な被害を受けるなど、私どもの想像をはるかに絶するものがありました。
当市においては、かかる大規模地震発生を受け、2日後の10月25日、消防団、婦人消防隊、自主防災会、相馬消防署、相馬警察署等による「緊急防災関係者会議」を開催し、市内の危険箇所の再点検、地震発生時の対応、被災地救援ボランティアの募集等について協議いたしました。そして、広く市民からの義援金を募ることを決議し、市役所本庁舎を含め 各公民館、小中学校等の公共施設のほか、相馬市医師会の御協力のもと、市内各医院に義援金箱を設置し、広く市民の善意を募りました。
その結果、市民の皆様をはじめ、議員各位、各種団体、市内企業等から、義援金が相次ぎ、11月25日現在で、総額4,444,184円に達し、これら寄託金は、日赤福島県支部相馬市地区をとおして被災地へ送金いたしております。
人的な支援といたしましては、市職員を対象に災害救援ボランティアを募集したところ、14名の申し込みがあり、第一陣、第二陣合わせて8名が11月3日から11月7日まで長岡市に出向き、避難所の管理やゴミ収集業務を行ってまいりました。 また、11月15日から4日間にわたり、2名の職員を長岡市に派遣し、被災家屋の実態調査業務に従事させたほか、土木課職員2名が相馬市消防団からの預託された義援米600キロを同市に搬送し、合わせて被災道路の状況等、復旧対策等を視察してまいりました。さらに、福島県の派遣要請に基づき、被災された方々への健康相談、心のケアを行うため、保健師2名を今月22日から27日まで派遣する予定であります。

次に、10月に相次いで上陸し、本県をかすめた台風22号及び台風23号による被害状況について御報告申し上げます。
2度の台風の対応でありますが、大雨・洪水警報発令と同時に警戒配備体制を敷き、消防団、消防署など関係各機関と連携のもと、万全を期したところでございます。台風22号による被害状況でありますが、市道においては、椎木字西田地区ほか36カ所で路面洗掘、西山字水沢地区ほか3カ所で路肩崩落があり、被害額は合わせて約147万円となっております。農用地等の被害につきましては、黒木字宿仙木地区ほか5箇所で農業用水路及び水田の法面崩落等があり、また林道においては、猪倉線ほか4路線で路面洗掘が発生するなど、約192万円の被害があり、市道と合わせた被害総額は約339万円となっております。
また、台風23号による被害状況でありますが、市道においては、粟津字三斗蒔地区ほか20カ所で路面洗掘、大野台一丁目地区ほか四カ所で道路法面崩落等があり、被害額は合わせて約563万円となっております。農用地等の被害につきましては、磯部字土橋地区ほか3カ所で農業用水路及び水田の法面崩落等があり約1,224万円の被害が予想され、市道と合わせた被害総額は、約1,787万円となっております。
なお、市道、農林道の被害箇所につきましては、路面整正及び敷き砂利等により復旧いたしておりますが、農用地等の災害箇所のうち磯部字土橋地区及び粟津字三斗蒔地区については、「農用地等災害復旧事業」として県に対し申請いたしており、早期復旧いたしたく今議会補正予算案に係る経費を計上したところでありますので、御理解をいただきたいと存じます。

次に、市町村合併について申し上げます。
現在、相馬市・新地町任意合併協議会では、合併の是非を含めた合併に関する基本的な事項について協議を行っておりますが、その経過について御報告申し上げます。
第3回の会議を9月21日に、第4回を10月5日に、第5回を10月25日に、第6回を11月10日に、そして第7回を11月25日に、それぞれ開催し、相馬市と新地町の課題や市町村合併の効果と懸念、合併した場合の財政シミュレーション、さらには新市将来構想等についての協議を行って参りました。
これら一連の経過等について、去る11月15日開催の市議会全員協議会並びに区長会の席上、詳しく御報告させていただき、同時に、今後の方向性についても御支持を得ておりますが、特に、市議会議長名で「合併特例法の適用範囲の中での合併は支持するが、平成18年度以降の合併は支持しない」旨の要望書が提出されましたので、これを真摯に受け止め、今後の協議に生かして参りたいと考えております。

次に、ISO14001の取り組みについて申し上げます。
昨年9月に、市役所本庁舎においてISO14001の認証を取得後、本年度は、本庁舎だけではなく、幼稚園・学校を除くすべての職場に適用範囲を拡大し、ISO規格に基づく、計画・実施・点検評価・見直しのいわゆる「PDCAサイクル」によるマネジメントシステムにより事務事業を実施して参りました。
去る9月28日から10月1日までの4日間にわたり、財団法人日本品質保証機構の審査において、取り組み内容が適切との判断をいただき、10月15日付けで、拡大した職場についてもISO14001の認証を取得いたしました。
今後も、「環境にやさしいまちづくり」を推進するためマネジメントシステムを継続的に改善しながら、職員の能力開発と行政の資質向上を図って参りたいと考えております。

次に、9月定例会にて御議決をいただきました相馬中核工業団地内の用地取得につきましては、現在農地法に基づく事業計画変更の申請中でございますが、農地転用変更の許可が下り次第、早期に独立行政法人中小企業基盤整備機構と土地売買契約書を締結したいと考えております。
また、相馬共同火力発電株式会社との石炭灰埋立てにかかる協議経過についてでありますが、石炭灰の受け入れや処分場施設の譲渡等に関する基本協定書の締結に向けて鋭意協議を進めているところでございます。これらの諸協議が整い次第議員各位に御説明申し上げ、市議会に対し関係議案を御提案したいと考えておりますので、議員各位の御理解と御協力を賜りたいと存じます。

次に、高速道路関係について申し上げます。
去る11月12日、国土交通省におきまして「地方の道路整備に関する懇談会」が開催され、地方の道路整備の制度の問題、当地方の実情、阿武隈東道路など地方の道路整備の必要性について、東北の自治体を代表する委員として、地方の立場からの意見の開陳をさせていただきました。地方の道路整備に関する私の意見といたしましては、「地域間格差が増大するなかで、地域の発展と魅力ある地域づくりを進めるためには市町村合併の議論も必要ではあるが、地方が力をつけて生き残っていく「地方の自立」が最大のテーマであり、南東北圏内を含めた相馬市の産業経済の発展の核となる「重要港湾相馬港」を相馬地域及び福島県の「地域戦略上の資産」として活用してゆくため、「阿武隈東道路」の早期の整備が極めて重要である」と主張をさせていただき、他の委員を含めた懇談中で、国土交通省の皆様の御理解を得られたものと考えております。
次に、常磐自動車道の進捗状況でありますが、相馬市内のうち北地区約7キロメートルの区間につきましては、日本道路公団相馬工事事務所と用地補償基準等について協議する組織として「常磐自動車道相馬北地区地権者会」を設立し、関係機関と協議を重ねてきたところでございます。なお、用地取得にあたる福島県土地開発公社原町支所においては、用地測量等の調査が完了し、地権者の方々に対し図面の閲覧・用地価格等の説明会を実施し、用地価格の合意を得た順に契約を締結していますので御報告いたします。

次に、農政関係について申し上げます。
秋の長雨と台風22号、23号により、全国的に洪水や塩害による農作物の被害が相当発生しましたが、本市の農作物においては、長雨による水稲刈取りの遅延により、収量の低下が懸念されたものの、日本梨をはじめとした他の農作物を含め比較的豊作となっております。
なお、水稲作況指数は、本市を含む福島県浜通りがやや良の104ながら、全国平均が98となったことから、本年度からの米政策改革で創設した、集荷円滑化対策による過剰米処理の発動がないため、本市から出荷される米は、加工用米を除き、すべて主食用米として買い入れされることになります。しかしながら、全国的な米あまりから米価が著しく低落しており、本年も昨年の冷夏に続き、稲作農家にとって、厳しい状況であると認識しております。

次に、観光行政について申し上げます。 9月末日に、市制施行50周年記念協賛事業「ふるさと相馬」再発見写真コンテストを実施したところ、応募総数が84点あり、特選には原町市の折笠正人さんが選ばれ、準特選には、仙台市の山口辰巳さんが選ばれました。
入選作品等は、市のホームページ及び道の駅そうま等に掲示し、市の観光PRの推進に役立てて参りたいと考えております。また、去る10月23日から2日間にわたり開催しました市制施行50周年記念協賛事業「第23回相馬民謡全国大会」には、235名がエントリーし、30名による決勝大会において、「相馬流れ山」を唄いあげた仙台市の平山清子さんが優勝の栄冠に輝き、準優勝には相馬市の吉田友香さん、第三位には福島市の後藤恵美さんがそれぞれ選ばれました。大会には和歌山県からの5名をはじめ、全国各地から出場いただくなど多くの出場者に恵まれ、名実ともに全国大会にふさわしい大会としてすっかり定着してまいりました。改めて相馬民謡同好会の皆様をはじめ、関係団体各位の御支援と御協力に深く感謝を申し上げます。 次に、第4回そうま市民まつりについて申し上げます。
市民参加型のイベントとして誰もが楽しめる「そうま市民まつり」を、10月30日と31日に市制施行50周年記念協賛事業として開催いたしました。両日とも比較的穏やかな天候に恵まれ、幼稚園の鼓笛隊や相馬高校生による吹奏楽、相馬太鼓の演奏、ミニ歌謡ショーなどのイベント、各種サークル、趣味などの団体並びに市内立地企業による製品の展示、JAそうま女性部による「採れたて野菜の直売と相馬汁の試食コーナー」のほか、恒例となっております北海道大樹町の物産販売なども盛り込まれるなど、昨年同様の約8千人の人出で賑わいました。今後とも各団体と連携を緊密にしながら、本市産業の振興発展のため、市民まつりの更なる充実を図って参りたいと考えております。
次に、相馬の物産振興策について申し上げます。「行ってみたい、泊ってみたい、住んでみたいところ ふるさと相馬」を広くアピールしながら特産物の販路拡大を図るため、九月に北海道の豊頃町と大樹町で相馬市物産展を、11月3日には千葉県流山市の「流山市民まつり」において、さらに11月14日には福島市の「まちなか広場」において、「うまいもん相馬フェア」&「重要港湾相馬港・阿武隈東道路建設促進PRフェア」を開催し、相馬双葉漁協及びJAそうまと合同で相馬の特産物である梨やホッキご飯の試食販売や鮮魚カレイ、イカ、ホッキ貝の浜焼きコーナーを設け、物産展調理実演会を実施いたしております。多くの方々に御来場いただいたことから、相馬の特産物を通じて、大いに相馬をアピールできたものと考えております。

次に、保健行政について申し上げます。
死亡率の減少に効果がある「がん検診」のうち「乳がん検診」については、現在、視診、触診による検査を市内の医療機関に委託して実施しておりますが、本年4月に厚生労働省の「がん検診指針」が改正され、40歳以上の検診対象者は従来の視診及び触診の検査に加え、乳房エックス線撮影「マンモグラフィ」検査を隔年併用の検診へ改められました。ついては、今年度から導入する乳房エックス線撮影「マンモグラフィ」検査を、福島県保健衛生協会に委託し、検診バスによる集団検診を実施するための関係予算を本議会に提案するものであります。

次に、教育関係について申し上げます。はじめに、学校教育について申し上げます。
相馬市教育研究実践センターにつきましては、現在、新年度から実施する教職員の資質向上に関する各種研修活動等の機能を整えるための準備を着々と進めております。本年度は、市民の皆様は もとより広く県内の教育関係機関や団体等に対し、センターの開設をお知らせするとともに今後の事業の紹介を行う広報活動に力を入れ、センターへの理解を図ると同時に、施設の利用奨励も積極的に行っており、11月末日現在27回、延べ553人の教職員の利用がありました。また、センターに設置した「ふれあい広場」につきましては、市コミュニティセンターから移設後、登室者数、在室時間が増えるなど、施設設備が充実されたことによる効果が大きく表れております。
次に、学力向上への対応策につきましては、平成15年度に相馬市のすべての小・中学校で「学力向上フロンティア宣言」を行い、さまざまな取り組みを行って参りました。今年度は 10月22日に文部科学省の指定を受けている向陽中学校で「学力向上フロンティアスクールの授業研究公開」を実施し、相双地区を中心に200名の先生方の参加を得て、熱心な話し合いが行われるなど、学習の質的改善や家庭学習の習慣化、小・中学校連携による一貫した指導の在り方などについて研究の成果を発表し、大きな成果をあげることができました。
次に、「学校へ行こう週間」につきましては、市民の教育に対する理解を深め、学校教育、社会教育及び文化の充実と発展を図ることを趣旨として行っております。事前に街頭キャンペーンや学校行事写真展などを行い、期間中は各学校において、文化祭やマラソン大会、学習発表会などの多彩な行事が開催され、保護者をはじめ、地域の方々約4,500人が学校を訪れました。今後も多彩な学校行事を通じ、保護者や地域の皆様と子どもたちの絆をさらに深め、地域の子どもをみんなで育てる意識の高揚に努めて参りたいと考えております。 次に、平成16年度から2ヵ年継続事業として進めている向陽中学校屋内運動場改築工事につきましては、去る9月25日に請負業者による工事安全祈願祭が挙行され、直ちに着工されたところであります。杭地業工事は11月1日に完了し、他の工事につきましても予定通り進捗しており工期内完成に向け鋭意努力して参りたいと考えております。

続いて、生涯学習関係について申し上げます。
昨年度から実施している男女共同参画プランの推進につきましては、本年6月より「中・高校生向け」、「子育て親子向け」、「夫婦向け」等の各事業を実施したほか、11月21日には「男女共同参画フェスタ」を開催し、広く一般市民の方々への啓発を行いました。
なお、今後とも、真に豊かで住みよいまちづくりの観点に立ち、関係各課と連携しながら、各種事業を展開して参りたいと考えております。

次に、文化振興について申し上げます。
去る11月1日から28日まで約1カ月間、教育文化センター博物館において、市制施行50周年記念事業の特別展「相馬市誕生」を開催いたしました。
昭和29年の行政資料や図書資料を中心に、昭和20年から30年代にかけて使用された生活用具、写真、映画ポスターなど、当時をしのばせる資料約百点を展示し、市内外からの多くの方々に入館していただきました。また、11月27・28日の2日間、相馬市総合美術展覧会をスポーツアリーナそうまにおいて、市、市教委、市文化団体連絡協議会美術部門共催にて開催いたしました。第四回を迎えた本年は、相馬市内及び相馬市出身者等から広く作品を公募し、絵画・彫塑・工芸・写真・書・写仏の六部門をはじめて一堂に展示するなど、総数約260点からなる作品の発表展示となりました。今後とも、展覧会を継続的に開催し、関係団体及び作家の常時活動を促進するとともに美術に対する理解と関心を高め、文化振興に寄与して参りたいと考えております。

次にスポーツ振興関係について申し上げます。
初めに、去る10月3日に開催いたしました第10回松川浦大橋ふれあいマラソン大会には、市民をはじめ、東北・関東方面から、2,126名のマラソン愛好者の参加をいただきました。今大会は、あいにくの雨の悪コンディションにもかかわらずボランティア・スタッフ423名の熱心な活動により無事終了することができました。ここに御支援・御協力を賜りました各関係団体等の皆様方に対しまして深く感謝を申し上げます。一方、第十六回市町村対抗福島県縦断駅伝競走大会が、去る11月21日、白河市陸上競技場から県庁までの16区間、95.2キロメートルのコースにおきまして、81市町村参加のもと行われ、本市チームは、誘致企業等からの五名の選手をはじめ、中・高校生を主体とした若さあふれるチーム編成をおこない出場いたしました。選手の皆さんは、精力的な練習を積み重ねながら市民の熱い期待に応えるために選手一人ひとりが持てる力を十分に発揮し、総合27位、市の部10位となり、昨年の成績を大幅に上回ると同時に敢闘賞の栄に浴しました。相馬市選手団の健闘を心からたたえ、さらなる精進を願うとともに御支援・御協力を賜りました関係各位に心から感謝を申し上げ、御報告といたします。

終わりに、去る11月6日から1泊2日の日程で実施いたしました第35回相馬市民号「姉妹都市流山市と鹿島神宮・アクアワールド大洗」について申し上げます。市制施行50周年の記念の年に行われた今回は、総勢83名が参加され、流山市役所で「相馬氏の由来」と題した講演を聴講し、市のルーツについて、より造詣を深めるとともに鹿島神宮、アクアワールド大洗を見学し、バスの車中では、市政に関する報告会を行うなど、市民号としての所期の目的を十分に達成して参りましたので御報告いたします。

 

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