市長エッセー

振興ビル利活用検討委員会

2003/11/21

福島市も郡山市も、駅前周辺に公共スペースを持つ多目的ビルを造り、新しい駅周辺の顔として内外にアピールした。今後どのように市民生活に寄与してゆくのだろうか? 両市長の手腕に注目したい。

当市の場合はどうかというと、第三セクターによる振興公社が建設、運営している通称「駅ビル」が、駅前一等地に七階建ての威容を誇りそびえ立っているが、大かたの市民は立ち寄ったこともなければ、利用した経験もないという。
公社の名称どおり、地域振興に役立てる目的で造られたらしいが、1Fと2Fの間にエスカレーターがあり、両フロアが緊密に連携する構造になっていることはあまり知られていない。入居率向上という課題もあったのだろうが、1Fの入り口には道路公団相馬事業所が入居しており、件のエスカレーターはシャッターで覆われているのだ。

多分設計者の意図とすれば、市民が1Fと2Fを一体として利用しやすいように考えたのであろう。この度、道路公団仙台支社の温かいご理解の下、事務所を5Fに移っていただき、市民のスペースとしての利活用を模索することにした。そのために市内各界から集まっていただいた委員、約50人。委員以外に中高校生にも、アンケートという形で参加してもらうことにした。

断っておくが私は、この駅ビルは出資比率が51%を占め、建設をリードしてきた相馬市にとって、不良債権だと思っている。
一部の市民の意見に「公社をつぶして、駅ビルを解体してさら地にしてしまえ」という強硬論があるが、それで済むなら誰も苦労はしないのだ。だから、負の財産を少しでも軽くするために、せめて市民にとっての有効活用を図るべきだと考えている。

そのためには、できるだけ多くの市民に議論に参加してもらいたいと考え、例のない規模の大委員会となった。日当、交通費等の手当てはなし。
委員会自体が、手弁当でのボランティアである。難局を乗り切ろうとするとき、あの仲間たちが大きな力になってくれると信じている。

 

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