市長エッセー

再びカラオケの話

2003/05/09

サライというのはどこの知名なんだろう。
田舎であることに間違いなさそうだし、多分東北のような気がするけど、サライという地名は知らない。
さてそのサライという歌は中年のおやじ二人のデュエット。これが実は地域振興の歌なんだな。

田舎の若者が東京への憧れを断ち切れず、ポケット一杯に夢を詰め込んで上京したものの、都会は厳しい。
寂しくもあり、むなしくもあり、人の流れに飲み込まれてしまいそうだけど、でも歯を食いしばって頑張ろう、強くならなきゃ、埋もれないように力強く生きなきゃ。

ふと、ビルの谷間を見上げれば故郷のサライと同じ青い空と雲。
子供のころの楽しかった思い出が胸に満る。
若かったころの父や母、幸せだった幼い自分が見える。
帰ろう、今すぐでなくとも。
せっかく都会に出てきて、自分がここで頑張ったんだというしっかりした証を残したら帰ろう。
故郷に帰りたい。あのサライに帰りたい。もうすこしがんばって、きっと帰ろう。
という、とてもいい歌。

しかし。
このサライがもし相馬だったら、帰ってきたこの人は何をするんだろう。東京で頑張った証を生かせるような生活ってあるんだろうか。
子供たちに帰ってこいと自信を持って言える故郷だろうか。
今度、隣町の町長さんと中年デュエットで、反省をこめながら歌ってみたい。

 

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