市長エッセー

植林NPO

2003/03/14

相馬は海と山に囲まれた美しいふるさと。自然公園松川浦の生態系は古来より地域の人々の生活を育んできただけでなく、このふるさとの憩いの地でもあった。外洋の原釜沖は日本有数の漁場。原釜港は近海漁業の拠点として江戸時代からその名を知られる。この相馬の海と干潟を美しいままで後世に残してゆくことは現代に生きるわれわれ相馬市民の務である。一方この海と干潟松川浦に注ぐ宇多川をはじめとする河川は、豊かな阿武隈山系の水によって流れ出る。上流の森は汚染のない美しい自然環境を守っている。しかし近年林業従事者の減少などにより、本来の山の美しさを保つことが困難となってきた。このことは相馬の美しい海と、松川浦の自然環境を後世に伝えることに対する危機と考える。

私たちは川の上流に植林を進めることにより、美しい自然を残すことだけでなく、21世紀を担う若い世代に、森の素晴らしさ、海の恵み、環境を守り育てる大切さを体験させていきたいと思う。また首都圏の子供たちと連携してこの事業を進めることにより、都市部とわれわれの地域との交流を推進し、お互いがそれぞれの環境を理解できる広い視野をもった現代人として成長するよう役立ちたい。

この運動を相馬市の海岸部の若い人たちと中山間部で生活してきた方々を主体として、NPOとして組織し、都市部の子供たちと連携し、木々の生長とこの効果を喜びとして体験できるよう継続性をもって進めていきたい。

 

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