市長エッセー

市民号

2002/12/20

11月に行った相馬市民の旅行、いわゆる相馬市民号について。

名称の由来は33年前相馬駅を利用しよう、常磐線を複線化するために国鉄(当時)使うようにしようという政策的目的のため開始されたことによる。以来当初の目的は現実性を失い、旅行の習慣だけが残った。だから遠距離に及ぶことが多くなり、年々豪華になり、歯止めの利かない公共事業の体を呈するようになる。市は職員を介添え目的で派遣する。病院からはドクターとナースが同行する。もちろん業務命令であるから彼らの旅費は予算化される。そこで我々は考えた。

1.まず、中止しようかどうか。2.また中止しないとしたら近年の別の目的である、市政と市民の相互理解のための機会を設ける ということをしっかりとした形で具体化すること。

何度か会議で議論するうちに、市民にとっての研修旅行と市政を理解するための市長も含めた集団行動として、楽しみも加味して企画できないものか?また現役の世代も参加を促すため週末に実施し、特に若い方々の参加を増やすためには料金的にも配慮(低額ということ)しなければならないが、いくらまでディスカウントできるか?

結果、以上の条件をすべてクリアして中止しないで今年は実施しようということになった。しかし研修のプログラムを大きく取り上げたため不人気で人集めに苦労することに。人集めに苦労するくらいなら何も行かなきゃいいのにと何度も思ったけど、とにかく理念にしたがって今年は実行し、その後、反響を見た上で来年以降の方針を決めればいいのだと自分たちに言い聞かせ、人集めに走る。

最終的に147人。よく集まってくれたものである。この人数で早朝市民会館を出発、私は車内で話しっ放しで聞かされるほうはうんざり顔。しかし宮古市で熊坂市長が講演をしてくれたころからなんとなく雰囲気が変わってきたように思える。大集団で講義を聴いたり宴会をしたりと言うのはなかなかいいものであり、私だけでなく全体が有益な勉強をしていて、それが一般の方々を含めて相馬市政への貢献となるような気がしてくるから不思議である。とにかく一日ごとに連帯感のようなものが生まれてきたような気がした。

商工会頭が、宴会で最後までみんな付き合ってくれるのをはじめて見たと言う。最終日は私が乗った箱はカラオケばっかり歌っていたけど、私もとても楽しかった。皆さん本当のところはどうだったのか?

いまから精査していかないとわからないが、ただひとつ、目的をしっかり持って3日間統一行動ができたことだけは間違いない。ある程度の成果があがったことも間違いない。これを来年以降どのようにすべきか?

白紙にもどして、今回参加された方々、評判を聞いた方々の意見を聞いて検討してみようと思う。来年も実施するかどうかも含めて、決定するのは市民の皆さんである。私はその整理をしようと思う。そして来年もということになればまたいろんな意見のまとめ役として、大いに議論を喚起して行こうと思う。

 

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