一般国道115号は、福島県北部の相馬市を起点に、伊達市、福島市を経て猪苗代町にいたる延長120キロメートルの広域幹線道路です。
新直轄方式として整備される東北中央自動車道(福島〜米沢間)と一体となって、相馬〜福島〜米沢の福島県北部軸を形成します。
阿武隈東道路は、急峻な阿武隈高地を横断する相馬市山上〜東玉野間(延長10.7キロメートル)で、一般国道115号の改築事業として計画されています。
相馬〜福島間には、急カーブや幅員の狭い場所が多く、大雨による落石や冬季の路面凍結などの危険要因も抱えており、広域幹線道路としての信頼性、安全性を満たしていない状況にあります。
相馬市落合地区では、異常気象時に落石の危険性があるため通行が規制される区間(特殊通行規制区間11.5キロメートル)があります。
(写真:18年6月、大雨の影響による落石などで、路面が崩落)
急カーブや幅員の狭い区間が解消されることで、安全な走行が確保されます。また、落石崩壊危険個所を避けるため、信頼性、安全性の高い広域幹線道路の機能を果すことができるようになります。
相馬〜福島間の所要時間が約10%短縮されます。このことにより、高度な救急医療施設に60分以内で到達する人口が大きく増加します。また、災害時や医療など、緊急時の輸送路として機能し、安全で安心な地域づくりを支援します。
国道115号(阿武隈東道路区間)では、貨物車の比率が東北全体・福島県と比べ高く、今後さらなる増加が見込まれています。相馬港取扱貨物の3割は、国道115号を利用して内陸部へ輸送されています。
重要港相馬港と福島市(中通り)との利便性が向上することで、物流ルートの拡大や物流の効率化が促進されます。
海水浴や釣りなどのレジャー資源が豊富な相馬エリアと、温泉やスキー場などに恵まれた福島エリア。海と内陸を結ぶ国道115号の交通量は、平日に比べ休日は約2倍に増加、夏季の休日には約3倍にも増加しており、観光にとっても重要なルートです。ドライブ時間の短縮によって、広域交流がより一層促進されます。
▽平成12年度=環境調査着手
▽平成16年度=事業採択・路線測量・地質調査着手
▽平成18年度=用地買収開始
▽平成19年度=用地買収・埋蔵文化財調査・工事用道路・トンネル工事に着手
▽平成20年度=用地買収・埋蔵文化財調査発掘済・工事(道路改良工事10件・橋梁下部工工事3件)
▽平成21年度=用地買収・埋蔵文化財調査・工事(トンネル工事2件・ほか5件)=下表
平成24年1月現在
工事名 |
工事 |
請負業者 |
|---|---|---|
| 山上地区橋梁下部工事 | H23.7.6〜H24.3.26 | 庄司建設工業(株) |
| 物倉地区道路改良工事 | H22.7.12〜H24.3.19 | 庄司建設工業(株) |
| 西楢這地区道路改良工事 | H23.7.6〜H24.3.30 | 庄司建設工業(株) |
| 楢這トンネル工事 | H22.3.13〜H25.2.19 | (株)フジタ |
| 宇多川橋上部工工事 | H21.12.17〜H24.2.29 | (株)富士ピー・エス |
| 東玉野地区構造物工事 | H22.12.14〜H24.1.31 | クレハ錦建設(株) |
| 荻平地区道路改良工事 | H23.11.11〜H24.3.23 | 関場建設(株) |